嗚呼！　やる夫道

やる夫系作品のまとめブログ

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「Ｘ」＝「吉田でっていう」が確定しましたね。第十話がまとめられてからこの作品を知ったのは本当に痛かった。
眠気と戦いながら第七話まではしっかり読んでたが、第八話以降は斜め読みしたせいで、
最初は「なでしこ」が「Ｘ」で、どう「吉田でっていう」を動かしていたのか考える所から始めました。第十話の五時に平気そうにしてたし。
読み返しで第九話の花山とダディーの活躍も斜め読みしてたので「Ｘ」では無いアリバイを再確認。
第六話で柊姉妹が鵺の存在を倉で調べた時に、「街の歴史に興味を持って勉強した人なら、割合容易にたどりつくかもしれないわね。」と言う台詞から、
「Ｘ」が鵺に関する情報を得た描写がどこかで出て来る筈、そうでないと柊姉妹しか鵺に辿り着かないから…。
等と考えてたら、斜め読みで読み飛ばした第九話に「Ｘ」が鵺について独白していた。この時点で柊姉妹はほぼ白。
まだ姉関連のエピソードで「つかさ」と「なでしこ」が「Ｘ」として引っかかる可能性も残っていたし。
原作では四姉妹で三女になる「かがみ」に二人の姉が出て来ていないか調べる必要もあった…結果として二人の姉は居なかった。

話を戻して「なでしこ」＝「Ｘ」ならばどうやって「吉田でっていう」を操ったか。
第六話でカドックと校長が巻き戻しの予約と死体の偽造について考察していたが、第十話で巻き戻しの予約は否定されている。
第三話で「なでしこ」の自宅に「吉田でっていう」が訪れた時に何らかの相談をした事になる。
しかし、第十話でカドックが「Ｘがでっていうを操りたい場合、直接会って脅すしかないでっていうに対して、直接交渉したり命令するのはあまりに危険」
と言っているので、「なでしこ」は「吉田でっていう」を脅迫している場合、直接会う事は計画の破綻であると解釈できる。

この時点で「なでしこ」は第三話で「吉田でっていう」と出会ってしまっている。「Ｘ」＝「なでしこ」ではない。
では「吉田でっていう」が第十話で「脅されている」「画像が送られてきた」「一ヶ月前」これらは嘘か？　何を示す？
「なでしこ」が「吉田でっていう」を脅迫していた材料は何だ？　殺人現場の撮影？　死体遺棄の撮影？　お隣の女の子は？
日記の二日間の空白の後にデ○ノートを読んだ時の日記を読み返した理由は何だ？　二日間？　葬式でもあったか？
お隣の女の子が亡くなってから行動を起こしたのなら、殺人現場も死体遺棄も撮影する事は不可能だ。朝五時に何かを見たのか？　
第十話でやらない夫はどのルートで犯人を確定した？　スマホの二台持ち？　第三話のIDとパスワードで何が引っかかった？
第五話で「なでしこ」の部屋が荒らされていた理由？　ある筈の無い証拠探し？　「なでしこ」に罪を着せたい人物？
校長が睨みを利かせている中で「なでしこ」の部屋を荒らせる人物は「吉田でっていう」しかいない。
第七話で姉との会話から「Ｘ」の独白に切り替わったのは気にかけてたけど、完全に切り離した方が良い。
第五話の「なでしこ」の日記と合わせて読めば、「なでしこ」は正義感と行動力があると推測される。
恐らくお隣の女の子は亡くなって葬式を挙げた訳でもなく、今も生きていて「吉田でっていう」に脅迫されているのを「なでしこ」が知った。
そして「なでしこ」は「吉田でっていう」に直接説得に行って敗北した。
第三話で「なでしこ」のスマホを奪えたのは「吉田でっていう」に脅迫されたから、お隣の女の子に関する条件を突き付けたから。
第二話で校長が鵺に関するポスターを張り出した時点で「吉田でっていう」には校長の作戦を察知して「なでしこ」からスマホを奪ったんだ。
校長は警察側の立ち位置だ。巻き戻しなんて馬鹿げた能力に対する警察を超えた警察の役割をする存在だ。
そして「吉田でっていう」は校長の思考が手に取る様に解り、裏をかき続ける事ができる。警察と犯人の関係。
校長がグーなら「吉田でっていう」はパー、探偵のやらない夫はチョキ。

「なでしこ」が「非認識者」である事を隠す為に、六週目で殺したり、読者に違和感を持たれない様に第五話で日記を挿入して
「なでしこ」が巻き戻しに関して何も知らない事も伏せたまま、七週目では混乱させた芝居をさせ第十話になっても何も喋らせなかった。

本当に良く出来た作品だと思います。まとめられてなければ出会う事も無く、数年後に発掘されて悔しがったと思う。

残り二話だと宣言されてたからこんな推理でまとめたけど、もっと話数が続くとしてたら「なでしこ」の死体偽装の証拠が挙がったり。
第十一話で「吉田でっていう」か「なでしこ」が鵺を掘り返して新たなステージへ突入する所まで推理しなきゃ行けなかった。

「ひぐらしのなく頃に」みたいに、劇中劇終了のお疲れ様会を第十三話として是非見てみたい。
一番大変だったのは誰だったとか、ミスリード役の「なでしこ」の感想とが見たい。

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